持て余した霊感を使い果たすブログ

私が私の物語を創るように、あなたにもあなたの物語ができますように。苦しみも喜びもひっくるめて世界は美しいかもしれない!

落ちないES(エントリーシート)の書き方(出版関係を軸に)

就活の時に必ず求められる道!ES(エントリーシート)!

何社も何社も数を書かなくてはいけないES…正直何を書けばいいのか分からないという就活生の一助になれたらいいなぁと思います。

 

私は出版社を中心にESをたくさん書いてきました。出版社のESは手書き&個性的。

ただ少しコツを摑むようになったら、ESで落ちることはありませんでした。

 

たった一枚の紙でその人のことなんか全く分かりません。

ただ100分の1くらいなら伝えることができます。

その100分の1で、「他の人と区別化 & その会社への貢献意欲」で魅せることが肝です。

 

流れとしては、

【私こんな人・これできる人です】(主張)※自己分析

【あなたの会社は○○行ってますよね?】(知ってるアピール)※企業研究

【だから、こんな私を雇った方がいいと思うんですが、いかがでしょうか?】(提案)

 

というイメージだと考えます。

 

たまに「就活は好きな人への告白」と似てると聞きますが、

「あなたへの”好き”」だけでなく、

「私がいることで、あなた(会社)がどれだけ経済的・環境的・精神的に豊かになるか」を示すとっても姑息な告白に似ていると思います。

そう思えば、何を考えているか分からない相手を前にした恋の告白よりは、

活動状況が公開されている相手(会社)の情報が分かった上で出すESの方がよっぽど簡単なので、

「好きな人への告白」と重ねて考えない方が楽な気がします。

 

 

よく聞かれるESの内容を挙げていきます!

 

①学生時代にしてきたこと・頑張ったこと

 

採用側も正直このことを通してでしか「人となり」を知ることができないので、

必ず書けるようにしておくべきことです。ただ意外と難しい…

学生の時にやっていたことなんて、勉強とバイトと部活と留学とボランティアのいくつかで、

正直言って他の人と一緒です。そしてみんな頑張ってるのは百も承知。

(まずは他の人と「大概同じことをやってきた」ということを自覚する気持ちが意外と大切だったりします。)

 

ここで大切なのは、それを通じて「自分が獲得したこと」。

・やってきたことの内容と期間はあまり関係ない。

・プラスなこと、精神的なことの方がいい。

ex.配慮する気持ち、協力する大切さ、発言する勇気、気付く力、細やかさetc…

 

ただポイントとしては、

「獲得してきたこと」と「自分のイメージ」の整合性は合っていた方がいいということです。

言葉には真実と自信が少しだけ反映されてしまう性があります。嘘はばれてしまう。

この点で自己分析が求められるんだと思います。

 

でも自分のことはなんとなく自分で一番分かります。

その「なんとなく」をプラスの言葉で言い換える良い意味での ズルさ が必要です。

性格を表す単語は本や先輩などの単語をそれとなく読んで、

10個くらいいい言葉をもっておくこと。

使う単語も皆大概同じものなので!

 

毎日ゴロゴロしていた人が「継続性」と言っても説得力はありません。

ゴロゴロする中で見ていたテレビへの【熱心さ】を訴えた方がいい。

留学したのに「英語を話せない」と恥じるのはもったいないです。

海外で見た日本とのトイレの違いにびっくりしたのに、うまく対応した自分の【柔軟性】を語った方がいい。

 

このような作業の繰り返しがたまに心を折らせます。

ただテンプレを作ってしまえば応用できます!

企業ごとに適した自分を語るよりは効率的。多少変更できるように幅を持たせておきましょう。

 

 

②志望理由

 

素直にその会社の「いいね👍」と思うことを2~3つ具体的に挙げて、

それに携わりたい!

それを普及したい!

という気持ちをアピールします。

 

その時に、

「私にはこんな良いところがあるので、その材料を使いたいんです」と折り込む可愛げが必要です。

 

「(具体的→)私は御社から出版された○○という文芸誌が好きです。特に■■月号の◇◇ページの文章には救われてきました。そのような経験から、○○に携わり読者を力づけられる編集者になりたいと思いました。(可愛げアピール→)私には××という場でインターンを経験したことがあります。その際に積極的に取材現場を提案した発案力を活かして、(貢献意欲→)読者に新しい視点をもたらし、御社の刊行物がさらに多くの人の目や心に留まるよう貢献したいです。」

 

ぎゅっと縮めてしまいましたが、

このような流れで書く方が、採用側をどきっとさせます。

「自分たちが作ったものがここまで影響を与えている」

「お仕事を任せていける・一緒に仕事したい」

…と思ってもらえるように感じます。

 

言わずもがな、本当に入りたい会社なら、自然と言葉は出てくると思います。

ですが、一般的な就活では、複数のESを出さなくてはなりません。

せっかくならば興味のある会社を受け、自分の思いを建設的に伝えて、

「一緒に働きたい」と思っていただきたいなぁと私は思っていました。

それが今後生きていく上での自信にもつながると思ったからです。

ですので、興味のない会社を数多く受けることも素晴らしいですが、

なんとなく自分が働いてるイメージができる会社を優先的に受ける方が、

のちのち心身楽です。(これは就活真っ只中に感じたことです。)

 

少々上の話に繋がりますがポイントの2点目は、

受ける会社に対して大きな思い入れがなくても、

入社したら「自分なら何ができるか?」建設的に語ることです。

 

すべての出版社の刊行物を定期購読している人はほぼいないと思います。

(多職種でも、受ける会社のすべて知り尽くしている人はまずいません。)

でも「この作品には…!」「この作者にはぜひ…!」という夢が少しでもあるならば、

それを大いに書き尽くした方がいいと思います。

ただちょっとストップ。

採用側は、これからの会社を維持し豊かにするアイディアを待ち望んでいます。

そのためには、【あなたの夢 × 売上】という考えが必要です。

 

例えば、

・お年寄りにも読みやすいように字を大きくする

QRコードから書籍の一部を読める工夫をする 

・作家○○さんに、××をテーマに書いていただき、社会への問題提起を行う etc…

 

少しでも多くの人に本が届く「経済的視点」が必要です。

「すきすき!」だけでは少々訴求に欠けます。

ここでも2~3つほど、売り上げに貢献する視点を持っていると応用が利くと思います。

・何がいま売れているのか?(大衆からにわか的なものまで)

・これから流行しそうなものは何か?

・社会に提起すべきことは何だろう?

この「?」と自分の好きなものをかけ合わせれば、少し楽しさすら覚えてくるかもしれません。

 

 

ここまで出版社を中心にしたESの書き方について記しました。

ですがESで聞かれる内容・書くべきあなた自身の事柄は、

どこを受けてもあまり変わらないように思います。

どうか「受けすぎマン」「八方美人」にならず、でも少しずる賢く、

働くことへの入り口を工夫していただければな、と思います。